
物件広告文と写真加工をAIで効率化|久留米の不動産会社が次に取り組む手順と掲載前チェック
【結論】この記事のポイント
物件の広告文作成と写真の補正は、AIに下書き・下処理を任せ、人が事実と表示ルールを確認してから掲載する形にすると、効率化と正確さを両立しやすくなります。
- 前回の記事では、空室更新(1日約3時間)と物件新規登録(1件約10分・1日40件目標)を手作業で行うと、1日約9時間40分かかると試算しました(当社の社内基準の目安)
- 当社が次に進めやすい自動化として、物件登録と同じ流れで発生する「広告文」と「写真加工」を選びました
- AIに任せるのは、確認済みの物件データからの文章の下書きと、明るさ・傾きなどの補正まで
- 家賃・設備などは推測で書かない。実際と違う印象を与える写真加工はしない。掲載・公開の操作は人が行う
※AIによって短くなる時間は、物件数や人の確認にかかる時間によって変わるため、この記事では数値を示していません。
前回のおさらい|空室更新・物件登録の次に「広告文と写真」を選んだ理由

広告文と写真を次のテーマに選んだのは、物件を新しく登録するたびに必ず発生し、作業の流れが物件登録とつながっているからです。登録データがそろった後に、同じ物件の紹介文を書き、写真を整える作業が続きます。
前回の記事「不動産会社の空室更新と物件登録をAIで自動化」では、手作業の場合の作業時間を当社の社内基準で試算しました。
| 項目 | 手作業の目安(当社の社内基準) |
|---|---|
| 空室更新 | 1日約3時間 |
| 物件新規登録 | 1件約10分、1日40件が目標 |
| 1日の合計 | 約9時間40分 |
| 1ヶ月 | 約251時間20分 |
| 1年(稼働日 約312日) | 約3,016時間 |
物件登録を1日40件の目標で進めると、その分だけ広告文と写真の作業も増えます。登録の下準備をAIに任せるなら、続く広告文と写真もAIで下書きできるようにしておくと、作業の流れが途切れにくくなります。
ポイント
上の数字は、手作業で行った場合の社内基準の目安です。広告文と写真の作業時間は含んでいません。
AIで効率化する物件広告文の作り方

AIで広告文を作るときは、確認済みの物件データだけを材料にして、AIに下書きを作らせるのが基本です。材料にない情報をAIが補って書いてしまうことがあるため、渡すデータを先に決めておきます。
| 手順 | AIが行うこと/人が行うこと |
|---|---|
| 1. 材料をそろえる | 人:登録済みの物件データ(間取り・設備・所在地など)のうち、資料で確かめた項目だけを渡す |
| 2. 下書きを作る | AI:物件の特徴をまとめた紹介文を、掲載先の文字数に合わせて作る |
| 3. 事実を確認する | 人:家賃・費用・設備・距離などが資料と一致しているか確かめる |
| 4. 表現を確認する | 人:強調しすぎた言葉や、根拠のない言い切りがないか確かめる |
| 5. 掲載する | 人:内容に問題がないことを確かめてから、掲載の操作を行う |
AIへの指示には「材料にない情報は書かない」「分からない項目は『要確認』と書く」といったルールを入れておきます。資料で確かめられない項目を、推測で埋めないための工夫です。
また、不動産の広告には表示に関するルール(不動産の表示に関する公正競争規約など)があり、使い方に注意が必要な言葉もあります。くわしい内容は、不動産公正取引協議会などの公式な資料で確認してください。
AIで行う物件写真の加工|補正してよい範囲と避ける加工

写真の加工でAIに任せるのは、部屋の実際の様子を変えない範囲の補正です。見やすくするための調整と、実際と違って見せる加工は分けて考えます。
| 区分 | 加工の例 |
|---|---|
| AIに任せやすい補正 | 暗い写真の明るさ調整、傾きの修正、サイズの調整、写り込んだ車のナンバーや表札などをぼかす処理 |
| 行わない加工 | 実際にある汚れ・傷・設備・電柱や周りの建物を消す、実際にない設備や家具を描き足す、部屋を広く見せる変形 |
家具を置いたイメージ画像(CG)などを使う場合は、実際の写真ではないことが分かるように扱う必要があります。表示の方法は、公式な資料で確認してから使います。
ポイント
写真は、お客様が内見や契約を考えるときの大切な判断材料です。加工後の写真は、元の写真と見比べて、部屋の様子が変わっていないかを人が確認します。
AIが作業→人が確認|広告を掲載する前のチェックリスト

広告文も写真も、AIが作業した後に人が確認し、問題がないものだけを掲載する順番を守ります。前回の記事でご紹介した「AIが作業 → 人が確認 → 反映」と同じ考え方です。
- ☐ 家賃・管理費・初期費用などの金額が、元の資料と一致している
- ☐ 間取り・設備・駅からの距離などに、推測で書いた部分がない
- ☐ 「要確認」と書かれた項目を、元付会社・管理会社に確かめた
- ☐ 根拠のない強調表現や、言い切りすぎた表現がない
- ☐ 写真が実際の部屋の様子と変わっていない(消した物・足した物がない)
- ☐ 人物・車のナンバー・表札などの写り込みに配慮している
- ☐ 掲載・公開の操作は、確認した人が行う
自動化は、いきなりすべての物件で始めず、少ない件数で試してから広げるのが安全です。確認の手順を先に決めておくと、AIの使い方が人によってばらつきにくくなります。
よくある質問
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