不動産会社の空室更新と物件登録をAIで自動化|1日9時間40分の作業を1年分試算した当社の実践例の画像

不動産会社の空室更新と物件登録をAIで自動化|1日9時間40分の作業を1年分試算した当社の実践例

【結論】この記事のポイント

当社(住まいるパートナーズ)では、賃貸営業の空室更新と物件新規登録の下準備をAIに任せ、人は確認と最終判断に集中する形に切り替えています。

  • 手作業の目安:空室更新は1日約3時間、物件新規登録は1件約10分。1日40件を目標にすると、合計で1日約9時間40分
  • 1ヶ月の目安:稼働日26日の月で約251時間
  • 1年の目安:当社の稼働日(2027年の暦で312日)で約3,016時間
  • 進め方:AIが作業 → 人が確認 → 反映、の順番を守る。家賃などの重要な情報は推測で入れない

数字は、当社の社内基準にもとづく手作業で行った場合の作業時間の目安です。実際に短くなる時間は、人の確認にかかる時間や物件数によって変わります。

不動産会社の空室更新・物件登録はなぜ時間がかかるのか

机の上に積まれた白紙の書類と壁掛け時計

空室更新と物件登録に時間がかかるのは、同じ確認と入力を、物件の数だけ毎日くり返す作業だからです。賃貸の空室情報は日々変わるため、止めると掲載情報がすぐに古くなります。

空室更新では、元付会社(物件を管理する会社)の空室一覧と、自社の掲載物件を1件ずつ見比べます。家賃などの条件変更、成約済みの物件の取り下げ、掲載確認日の更新が主な作業です。

物件新規登録では、間取り・設備・条件・写真などを1件ずつ入力します。どちらも正確さが求められるため、急いで済ませることができない作業です。

ポイント

どちらも「判断」より「見比べて入力する」時間が長い作業です。ここがAIに任せやすい部分です。

当社がAIで自動化している作業の範囲

白いデスクに並んだ2台のノートパソコン

当社がAIに任せているのは、照合と入力の下準備までで、最終確認は人が行います。社内のルールとして「AIが作業 → 人が確認 → 反映」の順番を決めています。

業務AIが行うこと/人が行うこと
空室更新AI:元付会社の空室一覧と自社の掲載物件を照合し、条件変更・成約・掲載確認日の更新を進める
人:判断に迷う物件や重要な変更点を確認する
物件新規登録AI:既存の同じタイプの部屋の情報をもとに、新しい部屋の登録データを作る
人:内容を確認し、不明な点は元付会社に確かめる
重要な情報家賃・費用・契約条件などは推測で入れず、分からないものは「要確認」として人が確かめる

不動産の情報は、間違えるとお客様にご迷惑をおかけします。そのため、AIに任せる作業でも、重要な項目は人の目を通す形にしています。

空室更新と物件登録の作業時間を1日・1ヶ月・1年で試算

手作業で行った場合、空室更新と物件新規登録の合計は1日約9時間40分、1年で約3,016時間になります。これが、AIに下準備を任せられる作業時間の目安です。

計算のもとにした当社の基準

項目当社の基準(目安)
空室更新1日あたり約3時間
物件新規登録1件あたり約10分、1日40件が目標
稼働日毎週火曜定休(1〜3月は定休日なし)。GW 5/3〜6、夏季休暇 8/12〜16、年末年始 12/29〜1/3 は休み
2027年の稼働日数312日(月21〜31日、平均26日)。祝日は営業として計算

試算の結果

期間手作業で行った場合の作業時間(目安)
1日空室更新 約3時間+物件登録 約6時間40分(10分×40件)=約9時間40分
1ヶ月(稼働26日の月)空室更新 約78時間+物件登録 約173時間20分=約251時間20分
繁忙期の1ヶ月(3月・稼働31日)約299時間40分
1年(2027年・稼働312日)空室更新 約936時間+物件登録 約2,080時間=約3,016時間

※当社の社内基準(作業時間の目安)と稼働日をもとにした計算です。物件数・作業内容・確認にかかる時間によって変わります。AIによる効果を保証するものではありません。

ポイント

1年で約3,016時間は、1日8時間で計算すると約377日分の作業量です。

毎日少しずつの作業も、1年で見ると大きな時間になります。

AIに任せて生まれた時間を何に使うか

大きな窓とソファがある明るい賃貸住宅の室内

生まれた時間は、お客様への対応や内見のご案内など、人にしかできない仕事に使うことが目的です。空室情報が早く正確になれば、お問い合わせへの回答もしやすくなります。

  • お問い合わせへの返信や、ご希望条件のヒアリング
  • 内見のご案内と、物件のくわしいご説明
  • 掲載情報の最終確認(家賃・費用・入居可能日など)
  • 元付会社・管理会社との連絡や確認

不動産会社がAI自動化を始めるときの注意点

デスク上のノートPCとホログラム風のAI画面が浮かぶ不動産オフィスの夜景

自動化を始めるときは、いきなり全部を任せず、確認の手順を決めてから小さく始めるのが安全です。当社でも、今ある仕組みを壊さないよう、少しずつ範囲を広げています。

  • まず手作業の時間を測り、どの作業をAIに任せるか決める
  • 「AIが作業 → 人が確認 → 反映」の順番を社内ルールにする
  • 家賃・費用・契約条件など重要な情報は推測で入れない
  • お客様の個人情報やパスワードの扱いを決めておく
  • 公開・送信などの最終操作は人が行う

よくある質問

Q. 空室更新はAIで自動化できますか?

A.空室一覧と掲載物件の照合や、条件変更・掲載確認日の更新といった下準備は、AIに任せることができます。
当社では、判断に迷う物件や重要な変更は人が確認してから反映しています。

Q. 物件の新規登録もAIに任せられますか?

A.既存の同じタイプの部屋の情報をもとに登録データを作る作業は、AIに任せることができます。
間取りや費用など、元の資料で確かめられない項目は「要確認」として人が確認します。

Q. どれくらいの時間が短くなりますか?

A.当社の基準では、手作業だと1日約9時間40分、1年で約3,016時間かかる作業が、AIに下準備を任せられる対象です。
人の確認時間が残るため、実際に短くなる時間は会社や物件数によって変わります。

Q. AIに任せると情報の間違いは増えませんか?

A.人の確認を必ずはさむことで、間違いを防ぐ形にしています。
重要な情報を推測で入れないこと、最終操作を人が行うことが大切です。

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